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妙福寺あれこれ

2011/12/01

今月の聖語(平成23年12月)

近きを以て遠きを推し、
現を以て当を知る。

『聖人知三世事』/
 文永11年(1274年 53歳)

日蓮聖人は過去・現在・未来の三世を知る者が聖人であるとこの聖語で説明しておられます。

 

 さらに日蓮聖人は、現在の自然災害や、人心の乱れの状況から、近い未来を予知することができ、はるかな未来も予見できると示されました。過去の原因が、現在の結果となり、同時に未来の原因となります。三世は独立しているのではなく、折り重なるように存在しているとも言えます。

 これは私達が、針が進むアナログ時計を見るときの感覚と似ているように感じます。ほとんど無意識に、針の動きと文字盤から、過ぎ去った時間と、現在と未来とを同時に見ています。そして、文字盤を見る姿は、時間を俯瞰することにもなり、近い未来への時間の計算を容易にしているのです。

 今年は様々なことを思い知らされた一年でした。しかし、まっさらな新年は、何もなかったように訪れます。法華経は三世にわたる説法です。現在生きている私達が唱えるお題目は、辛い、悲しい過去を照らし、癒します。そして、豊かで安穏な未来へと導くものなのです。

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