『昔話の深層』
河合隼雄
妙福寺トップページ > 妙福寺PRESS > 妙福寺あれこれ > 今月の聖語(平成23年10月)
2011/10/01
すべての人々が仏と成れると説かれた日蓮聖人は、弘安5年(1282)10月13日に、ご命日を迎えられました。聖人がお亡くなりになった時、その旅立ちを荘厳するように、季節はずれの桜の花が満開となりました。
この故事によって、多くの寺院では、桜の造花を飾って「お会式」という法要が勤められます。当山でも11月2日にお会式法要が執り行われます。
“地涌千界の菩薩は己心の釈尊の眷属なり。”この聖語は、私たち一人ひとりの中に、内なる釈尊つまり「仏様」がおられると説かれています。
しかし、この「仏」は、なかなか現れません。余計なものに隠されているのです。
そこで聖人は、邪魔を除いて「仏」を咲かせるのが、お題目の信仰であると示されたのです。そして本書は、私たちが、心に花を咲かせるような信心を立て、内に仏を感じ取れば、外に地涌の菩薩のご守護が現れると結ばれています。
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