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妙福寺あれこれ

2016/12/21

年賀状はデジタル派?アナログ派?

月日が過ぎるのは早いものです。
2016年も残す所、今月だけとなりました。
年末年始のご予定は立てていますか?
師走というだけあり、何かと忙しく慌ただしい気持ちになります。
 
この時期になりますと、そろそろ年賀状の準備を始める方も多いと思います。
昨今は年賀状の形も色々ですね。
完全手書きのこだわり派。基本は印刷でメッセージ手書き派。印刷オンリーの効率派。SNSなどの投稿でご挨拶のデジタル派。
バリエーションが豊かになり、その人の意外な個性が表れ面白いなと感じます。
引用:https://www.theodysseyonline.com/writing-isnt-easy
 
私は印刷してメッセージ手書き派に属します。
交友関係は寺院が多く、頂く年賀状は恐ろしく達筆で真心の込もったものです。
対して私は、フル手書きする程の度胸と根性もないので、せめてメッセージには真心を込めようと悪戦苦闘します。
 
でも、宛名を見ながらメッセージを考える時間は意外と楽しいものです。
なかなか会えない人はもちろん、普段会っている人でさえ、いざ言葉を集約してメッセージを考えていると、色々と伝えたい事があるなと気づきます。
その思いを取捨選択して、相手を思い浮かべながら年賀状に書いていると、なんだか暖かくキリッとした気持ちになります。
140字に集約して、つぶやくのとは違う感覚です。
 
医学的には、文字をゆっくりと丁寧に書く事、注意深く記していく行為は自律神経を正常化させ、心の安定を生むと言います。
写経や写仏のように、心を調えスッキリさせる効果があるようです。
さらに年賀状は相手の事を思い浮かべ、その思いを凝縮して短い言葉で表現します。
その行為は自分の心に慈悲の気持ちを生みます。
慈悲の気持ちは自分に優しさと温かさを運んでくれます。
年賀状を通して、相手を思い、感謝と年頭の挨拶を記すとき、私たちは何だか暖かい気持ちになるのはその為だと思います。
忙しなく、寒さが厳しくなる師走ですが、恒例行事の年賀状を通して心を落ち着け、心に暖をとってはいかがでしょうか。
 
来年は酉年です。
「立つ鳥跡を濁さず」と言いますが、年末を忙しなく過ごし、雑な気持ちを来年に持ち越すのではなく、年内にスッキリさせて新年を迎える事が、2017年を気持ち良く過ごす事につながると思います。

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