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妙福寺あれこれ

2012/07/01

今月の聖語【平成24年7月】

教主釈尊の愛子なり。

 

『法華取要抄』

文永11年(1274)53歳

 

 あらゆる生命は親の存在があってこそ生まれます。

 では子から親へ遥かに遡るとそこには何があるのでしょうか? 
それは宇宙の起源に到達します。これがお釈迦さまの説かれる久遠の命です。そして子育ての教科書として法華経を説かれ、お釈迦さまと全ての人々は親子である示されたのです。

 だから私たちは久遠の命を授かった子どもなのです。これをそのまま受け止めますと、この世の中はお釈迦さまの家族によって構成されていることになります。しかし世間を見渡せば、そうとは思えないことばかりですし、私たちが仏の子だと信じることは容易にできません。この不信こそが不安の根源なのです。

 そこで日蓮聖人は、赤子に乳を含ませたい一心で教えを説かれ、信仰によったお釈迦さまとの親子の関係を取り戻し、仏子による安穏なる社会をつくり上げようとなさったのです。

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