『昔話の深層』
河合隼雄
妙福寺トップページ > 妙福寺PRESS > 妙福寺あれこれ > 今月の聖語【平成24年6月】
2012/06/01
『三三蔵祈雨事』
建治元年(1275)54歳
ここで示す善知識とは、善良なる縁やきっかけのことです。それは人であったり、書物であったり、映像であったりします。
「朱に交われば赤くなる」といわれるように私たちは周囲の影響を強く受けながら生きています。恐ろしいのは全体が一色になり個々の色が分からなくなり、社会が崩壊してしまうことです。それだけに善知識との出会いは大切です。善知識から得た正しい感性や価値観は個々の人生を豊かにすると同時に、社会全体を美しいものにし、安穏なる姿に導いてくれるのです。
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