『昔話の深層』
河合隼雄
妙福寺トップページ > 妙福寺PRESS > 住職日記 > 日青会主催 第20回「寺子屋」無事終了!!
2011/08/07
今年で20回目になる、日蓮宗千葉県南部青年会による二泊三日の「寺子屋」が無事終了しました。
今年は例年より若干少ない31名の子供達でしたが、その分一人ひとりと触れ合う時間が長く、密度の濃い時間を過ごす事が出来ました。
「心 が 変 わ れ ば 態 度 が 変 わ る 。 態 度 が 変 わ れ ば 行 動 が 変 わ る 」
これをテーマに、心の発達が著しい幼少期だからこそ、お寺で様々な経験を通して豊かな“こころ”を育んでもらいたいとの思いで企画している行事です。
朝のお勤めや、掃除、食事作法等の“修行”を通して強い心を。
工作タイム(今年は団扇作り)やアウトドアを通して協力し助け合う心を。
そして二泊三日全体で「楽しいというのは自分一人では成立せず、周りの友達と楽しむから自分も楽しいと感じるのだ。」と、この様な心が生まれれば、家に帰ってからの行動も変わってくるのではないかと思います。
また、今回は東日本大震災を主題に法座を行いました。
藤平上人の法話を基調にして、班毎に「大震災についてどう思うか?」「自分達には何が出来るか?」などを話し合い、班としての答えを導き出していくものです。
最初は何となく考えていた“東日本大震災”という出来事に関して、真剣に考え自分の思いを吐露していく過程で、遠くの他人事から、能動的に関わりを持ち、自分の出来る範囲で行動しようという意識変化があったなと感じました。
幼少年期から社会の出来事に関心を持ち、自分で考えをまとめるという作業は、とても大切なプロセスだと思います。それと同時に、子供は大人が思っている以上に大人の背中を見ているなとも感じました。
困っている人がいたら無条件で、そして本気で助けるという姿を大人が見せられなければ、子供には伝わらないし、見破ってしまう。法座をしながら自分自身の態度を戒められている様な、身の引き締まる思いで話を聞いていました。
子供達に色々教えているつもりが、子供達に成長させてもらっている自分がいる。これが仏教の素晴らしい教えだと思います。
来年も素晴らしい出会いがあります様に・・・合掌。
今年度のポスターはこちら 寺子屋ポスター
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