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住職日記

2018/12/01

「地域で支えあう農業」

みなさんは、どこで野菜を買いますか。
また野菜を買う時に何を意識して買っていますか。
そりゃ、近所のスーパーか八百屋ですよね。
購入の基準は人それぞれかも知れません。
新鮮か、旬の野菜か、栄養素などなど。
私も当然その様な事を意識して買い物をしています。
でも、ごく最近の話ですが、気にする項目が一つ増えました。
それは「誰が作っているか」です。

先日、友人に南房総のある農家さんを紹介してもらいました。
その農家さんは普通に野菜を作り、出荷する傍ら、CSAという仕組みでも野菜作りをしています。
CSAとはCommunity Supported Agricultureの略で、 アメリカやヨーロッパを中心にここ20年ほどで急速に広まってきた仕組みのようです。
地域の消費者が種の購入なども含めた生産コストを受け持ち、 農家が生産した野菜などを分配する。農家は収穫分の販売先が確定し、消費者は新鮮な野菜などが農家から直接届き、豊作ならお互いのメリットは高くなります。日本でも徐々に全国に浸透しつつある「地域で支え合う農業」の仕組みです。
もちろん選択肢の一つですが、とても興味深い選択肢だと思います。

先月の初頭に十数名のサポーターに混ざって、畑にお邪魔させてもらい、土いじりをさせてもらいました。生産者から直に作物の生育状況や栽培している野菜の説明、オススメの料理などを講義してもらい、またジャガイモの苗の間引きなど作業を体験させてもらいました。
とても充実した楽しい時間です。
自分達の口に入るモノが、誰によって、どのように育てられているか。その成長過程を定期的に観察でき、また作業として関わる事も出来る。こうして収穫した野菜は美味しいに決まっていますよね。
また、友人は子供二人を連れて遊びに来ていましたが、家族で楽しめるレジャーでもありますね。

私の事を振り返ると、少し受動的だった消費行為が、野菜作りに能動的に関わる事で、食に関する認識が変わった気がします。
弊社主催のある講義で「食」のスペシャリストが話をされていましたが、自分の食べるものがどこで作られ、誰が作っているのか?そこに関心を向ける事が健康への第一歩です、という話にも繋がっているなと感じます。
その関心が生活全体の消費行動にも波及し、「心と体の健康習慣」を育む良いキッカケになるのではないか、と思いました。
また小さい子供を持つ若い親世代としても、子供の食育として魅力を感じています。
まだ普及途上の仕組みかもしれませんが、大きく育って欲しいなと思いますし、個人的には積極的に関わって応援していきたいと思います。

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