子供と一緒にベッドに入り、今日あった事や明日やりたい事をとりとめもなく話していると、いつしか寝息が聞こえてきます。
それからベッドサイドのスタンドをつけます。手元がギリギリ照らせる程の光量が大切です。
寝静まった子供の横で毎日楽しみに1話ずつ読んでいるのが、吉田篤弘さん『月とコーヒー』。
24篇のとっておきの話です。
結論があるようなないような。
あれ?もう終わりかな?といった感じで話が終わっていきます。
なんとなく夢心地のまま本を閉じると、その後のストーリーを夢想しながら寝落ちが出来ます。至福の時間ではないでしょうか。
お気に入りは「三人の年老いた泥棒」
素敵な結末に胸の奥をフワッと逆なでられ、そして夢の中に言葉が消えていきます。
私たちは、みな泥棒なのかもしれないですね。
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