『昔話の深層』
河合隼雄
妙福寺トップページ > 妙福寺PRESS > 妙福寺あれこれ > 今月の聖語【平成24年10月】
2012/10/01
凡夫(ぼんぶ)は志(こころ)ざしと申す文字(もんじ)を心へて仏になり候なり。
『事理供養御書』
建治2年(1276)55歳
凡夫とは仏教用語で煩悩に束縛されている人間を指しますが、それは普通に生活している私たちのことです。そして仏教が一番に目指しているのは、普通に生活している私たちが仏となることです。
仏になる道は「南無」と唱えて心を磨くことです。簡単そうですが「命がけで信じていくこと」であり、とても難しいことです。そこで日蓮聖人は凡夫の信行「南無」のあり方としてこの聖語を示されたのです。
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